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インテリアSTUDY

投稿者:事務局

掲載日:2009年08月04日

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<住まい編>風と光を感じる暮らし

風と光を感じる暮らし ~小川邸(蒲郡市)~
小川邸
小川邸
きっかけは新聞記事。
小川邸外観 蒲郡の海のすぐそばにひっそりと広がる、昔ながらの住宅地の一角。祖父母の土地を引き継ぎ、家を建て替えることになった小川潤さんと美妃さん夫妻は、ある新聞記事にふと目をとめました。それは愛知県下の新築・増築を対象に、「ゆとりと安らぎのある住まい」を実現した住宅を表彰するもの。受賞作品のひとつに強く惹きつけられた潤さんは、その設計者である南川祐輝さんにすぐ連絡を取りました。実際に会ってみて、作風も人柄も好印象を抱き、「この人にぜひ設計を頼もう」と決心。それが小川邸のすべての始まりでした。
視線を遮りながら、風と光を通す縦格子。
小川邸を設計するにあたって南川さんが着目したのは、周囲を住宅に囲まれ景観に恵まれていないこと、そして五角形という変形した土地であることでした。通常であればデメリットと捉えられがちですが、これらの特性を活かすプランとして、敷地の周囲をぐるりと木板で取り囲み、玄関先やバスルーム横など5カ所に縦格子を設けました。これによって、周囲の視線を遮りながらも縦格子からは風と光を通すという、相反する2つを両立させたのです。要塞のように木板に囲まれた外観は、「蒲郡の海に向かって漕ぎだす木船をイメージした」と南川さん。 玄関の縦格子
部屋をつなぐ3つの庭。
中庭とリビングの吹き抜け さらに敷地内には、ウッドデッキのテラス、灯籠が鎮座する砂敷きの中庭、小さな三角形の庭と、3つの庭を配置することで、掃き出し窓からたっぷりと光が注ぎ込むようにしました。奥の「はなれ」は、ウッドデッキの中庭を通って行くという、一見不便な間取りですが「お天気を肌で感じられるし、風情があっていいもんですよ」と潤さん。モダンシンプルな空間のなかでひと際、異彩を放つ灯籠は、祖父の両親が岡崎で料理屋さんをしていたころ、日本庭園に置かれていたものだとか。「祖父の代から家を見守ってきてくれた灯籠なので、これだけは残してほしいとお願いしたんです。中庭に設置することで、リビングからも書斎からも眺めることができ、とても気に入っています」。
テラスと中庭に面したリビングは2階まで吹き抜けになっており、しかも天井下の3方向がガラス窓となっているので、見上げれば空がいっぱいに広がります。周囲を住宅に囲まれているとは思えない、明るく開放的な空間です。
明るいといえば、サニタリールームにも注目です。壁面に窓がなく、本来なら光が差し込まない空間ですが、天窓(トップライト)を設けることによって、昼間であれば電気をつけなくても十分明るい採光が確保されています。 部屋をつなぐ3つの庭
アルミサッシを黒くして空間を引き締める。
アルミサッシを黒くする 「室内全体を明るくしてほしい」という以外は、南川さんに設計のすべてを託した潤さんですが、インテリアに関してひとつだけ要望を出しました。それは「アルミサッシを黒くする」こと。黒一色にすることで、空間全体が引き締まっているのが分かります。アイアンのらせん階段、キッチンのペンダント照明、リビングに取り付けられたシーリングファン(天井の扇風機)やエアコンなどの住宅設備機器もすべて黒! 規格品でどうしても黒色が見つからなかったエアコン吹き出し口は、黒い塗装を施すという徹底ぶりです。
「見せるモノ、隠すモノ」をしっかり分ける。
潤さんの趣味のひとつは、スニーカーのコレクション。その数なんと100足! 将来は子ども部屋に、と空けてある「はなれ」には、箱詰めされたままのスニーカーが積み上げられていました。スニーカーのほかにも、レコードやCDなど、何かとコレクションの多い小川夫妻のために、南川さんは収納スペースを家のなかにたっぷりと設けました。「見せるモノ、隠すモノ」をしっかり分けるのが南川流の収納。書斎に備えつけられた天井下のシェルフはCDがぴったりと収まるサイズに。玄関には、前後で棚がスライドする2段式の大型シューズクローゼットを設置。またキッチン背面には、家電製品からゴミ箱まですべて収まる、主婦にとって心強い収納スペースが隠されていました。 CDがぴったりと収まる、天井下のシェルフ
晴れた日も雨の日も心地いい空間。
夜の小川邸 晴れた日にはテラスでごろりと横になり、外壁に取り付けたBOSEのスピーカーから流れるお気に入りの音楽に身を委ねる。あるいは雨の日は、しっとりと濡れたテラスの緑や灯籠を静かに眺める……。どちらも小川夫妻にとっては大好きな時間だといいます。海や山にほど近い自然豊かな環境にありながら、休日はほとんど外へ出ないというお二人。趣味のモノに囲まれながら家のなかで風と光を感じる暮らしが今、一番の贅沢のようです。
注目の一品 イサム・ノグチのテーブル
世界を代表する彫刻家として有名な、イサム・ノグチ氏がデザインしたコーヒーテーブル「Noguchi Table」。19ミリもある分厚いガラスの天板を、美しい曲線の木脚が絶妙なバランスで支えているのが特徴。イサム・ノグチの「最も成功した逸品」と語られる彫刻的なイメージのテーブルです。 イサム・ノグチのテーブル

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コメント一覧

  • サッシを黒くする…というのは目からウロコでした。部屋の雰囲気が全然違いますね。

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  • 家の中でいて外のようなテラスが素敵。晴れた日のひなたぼっこに憧れます。
    • こちらのお宅は「木船」という題で平成21年度すまいる愛知住宅賞を受賞されました。
      HeartBridgeでご紹介したお宅が受賞されて私たちもとてもうれしいです。

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  • 受賞記事を新聞で見ましたよ。本当に素敵なお家ですね!3つもお庭があるなんてビックリ。一度外に出てから「はなれ」に行くのも、季節を感じられていいですネ。

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  • 中日新聞で拝見しました。家の中がみてみたいな~と思っていたところです。
    中庭のあるおうち、いいですね!
    特に外からの視線が気にならないつくりがうらやましいです。

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