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インテリアSTUDY

投稿者:本村 葉子さん(パートナー)

掲載日:2009年09月28日

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<カフェ編>喫茶去(きっさこ)かつて

インテリアSTUDY-カフェ編-
POINT1 さまざまなくつろぎ空間
好きな空間を探せる楽しみ
POINT2 形も色もさまざま、石を用いた床の間
自由な発想で床の間をデザイン
POINT3 素材の意外な使い方・活かし方
クラッシュガラスが落とし掛けに?
POINT4 お客さんも自分も楽しめるディスプレイ
見せたいモノはそっと飾る
POINT5 家の歴史をインテリアにする
祖父が使い込んだ作業板がテーブルの天板に
インテリアコーディネーター本村葉子さん ~喫茶去 かつて~ かつて商人の町として栄えた飛騨高山。昔ながらの出格子や小ひざしと呼ばれる小さな屋根が連なる「古い町並み」は、人気の高いスポットです。町家や商家を改築したユニークなカフェも多く、カフェ好きでなくてもハシゴしてしまうほど。数多くのカフェのなかでも、ひときわオリジナリティとセンスが光っているのが、上三之町のメインストリートにある『喫茶去 かつて』。築140年以上という歴史ある建物の骨組みはそのままに、カウンターやお座敷で思い思いにくつろげる、居心地のいい和風モダンのカフェ空間として今に甦っています。
POINT1 さまざまなくつろぎ空間
さまざまなくつろぎ空間 『喫茶去 かつて』の居心地の良さの秘密は、一軒家のなかに、さまざまなくつろぎ空間が揃っていること。まず1階の窓側(通り側)には一枚板のカウンターテーブルが設けられ、格子戸のガラス越しに、通りを行き交う人影や人力車を眺めることができます。アンティーク調の凹凸のあるガラス越しに眺める町並みの風景は、ほんの少しぼんやりとして、時代を遡ったような味わいがあります。そしてカウンターテーブルの椅子として用いられているのが、ヒノキの角材1本。テーブルに対して45°の角度で固定されたこの小さなハイチェアは、一見座り辛そうですが、驚きの座り心地の良さ。見た目にもシンプルで美しいデザインです。一方、カウンター席の背後には、6人が囲めるほど大きな座卓の置かれた小上がりの和室があり、靴を脱いで自宅気分でゆったりとくつろげます。
さまざまなくつろぎ空間
階段を上った2階には、窓側にテーブルを備えた「お座敷カウンター」と、さらに奥には吹き抜けを囲むように、小上がりの小さな和室が用意されています。1階、2階と、座るスタイルや広さは違っても、ともに甲乙つけがたい居心地の良さ。窓向きにテーブルを設置したり、床に段差をつけることで、どの席に座っても、他のお客さんと目線が合わないように工夫されているのも好感が持てます。
さまざまなくつろぎ空間
POINT2 形も色もさまざま、石を用いた床の間
形も色もさまざま、石を用いた床の間 店内のインテリアで最も目を引いたのは、石素材を用いた床の間です。床の間に石のブロックを敷き詰める大胆なアイデア。使われているのは大谷石(おおやいし:栃木県宇都宮市近郊で発掘される石材)という薄いグリーンを帯びた石で、ダイヤ挽き(ダイヤを埋め込んだ刃でフラットに仕上げる加工)されたモノ。空間をきりっと引き締め、和風モダンな空間を醸し出しています。2階にも小さな床の間が設けられており、こちらは寒水砂といって、盆栽などに使われる白い小石の床敷き。照明を受けて床の間全体が華やかに輝きます。床の間というと、板張りや畳敷きを思い浮かべますが、こんな風に自由な発想で床の間をデザインすれば、現代の空間にもなじむオリジナルな和空間をつくりだすことができます。
形も色もさまざま、石を用いた床の間 形も色もさまざま、石を用いた床の間
石の演出として、階段下には、石をくり抜いた水がめ風のオブジェが石炭を敷き詰めた空間にどっしりと置かれていました。石に生けられた花が目にすがすがしく、空間に華やかな彩りを添えています。
POINT3 素材の意外な使い方・活かし方
素材の意外な使い方・活かし方 石のほかにも、素材の意外な使い方がいくつか見受けられました。そのひとつが1階の床の間の上部に設えたクラッシュガラスで、なんと「垂れ壁」兼「落とし掛け」に。床の間の天井照明を受けてキラキラと光を放っています。石、ガラス、木を組み合わせた床の間は、和風モダンというありふれた言葉ではくくれない、独創的な空間となっています。
素材の意外な使い方・活かし方
また1階のカウンター席の床板は、バスケット風に板を並べた市松模様で、こちらはクラシックな雰囲気。さらに2階の座カウンター前の塗り壁には金粉と銀粉を混ぜ込み、さりげないきらびやかさを演出するなど、素材の使い方や活かし方を工夫することによって、新しい空間が生まれることを『喫茶去 かつて』は教えてくれます。
素材の意外な使い方・活かし方
POINT4 お客さんも自分も楽しめるディスプレイ
お客さんも自分も楽しめるディスプレイ 1階のカウンターテーブルには、お客さんを飽きさせない楽しい演出もされています。それは窓前に設けられた、細長いガラスケースのディスプレイ。マイコレクションを飾るかのように、古いマッチが並べられていました。オーナーのちょっとした遊び心です。じつはオーナーの渡辺克則さんは、雑誌などにも紹介される著名なデザイナー&イラストレーターで、デフォルメ似顔絵では右に出る者はいないほどの実績をお持ちの方。店内の壁にはご自身の似顔絵作品も、さりげなくディスプレイされています。作品のフレームと壁板のサイズをピタッと合わせた縦板を、互い違いに並べた凹凸壁によるディスプレイテクニック。どこまでもこだわりの設計です。
お客さんも自分も楽しめるディスプレイ 看板やのれんの文字も、渡辺克則さんのデザイン。どうりでカッコいいはずです。 お客さんも自分も楽しめるディスプレイ 床の間や店内にセンスよく生けられた花は、すべて奥さまの恭子さん(写真左)によるもの。恭子さんはクラフト作家としても活躍中です。弟でありインテリアデザイナーの西田健二さん(写真右)が『喫茶去 かつて』の設計を手がけました。「椅子にしても床の間にしても、普通のものにはしたくなかった。だから、あえて異質な素材を選んだり、今までにないデザインに挑戦しました」と西田さん。古い町並みを大切に受け継ぐ飛騨高山で育った方ならではの、説得力のある言葉です。オーナーの渡辺さん、奥様の恭子さん、その弟の西田さん。3人ともクリエイターだからこそ、お互いに妥協することなく、オリジナリティとセンスの光るカフェを誕生させることができたのでしょう。
POINT4 家の歴史をインテリアにする
家の歴史をインテリアにする
『喫茶去 かつて』がオープンしたのは今から7年前のこと。オーナーの渡辺さんが生まれ育ったこの家は、かつて祖父が表具屋を営んでいたのだとか。そんな家の歴史を静かに見守るのが、1階の小上がりの和室に置かれた大きな座卓です。表具師だった祖父が使い込んだ作業板を天板にし、収納箱を足がわりとしたもの。家族の思い出がつまった大切な一品です。また渡辺家の家紋である三つの丸をモチーフに、壁の装飾や照明器具をデザインするなど、家の歴史をインテリアにするのも、オリジナリティあふれるアイデアです。 家の歴史をインテリアにする
家の歴史をインテリアにする 建物の梁や柱が、ほぼ原形をとどめているのも、設計士のこだわり。昔の家ならではの碍子(がいし)を使った電気配線は、あえて剥き出しのまま見せるなど、必要なところだけに手が加えられています。2階のテーブル横の吹き抜け窓は、目隠しとして、目線の位置に板を渡していますが、他の柱と高さをピタッと揃えるといったきめ細やかな配慮も、オーナーや設計士の温かな人柄が垣間見えるところです。
家の歴史をインテリアにする 最後にメニューについても触れておきましょう。人気メニューは、あまがさね(900円)とわらびもち(400円)でいずれも日本茶付き。あまがさねは、抹茶アイスクリームや生クリームのほか、黒蜜、きな粉、あずき、わらびもちなどがたっぷりと入った和風パフェです。居心地のいい空間のなかでいただく、おいしいスイーツは格別の味です。ちなみに店名『喫茶去 かつて』は禅師の言葉から取ったもので「お茶を一服どうぞ」という意味。飛騨高山を訪れたら、ぜひあなたも『喫茶去 かつて』で一服のお茶を。
プレゼント
「喫茶去 かつて」さまより、「あまがさね」のサービスチケットを
5名さまにプレゼント!
「あまがさね」のサービスチケットプレゼントは修了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。

<ご注意>当選者の発表は、サービスチケットの発送をもってお知らせとさせていただきます。サービスチケットの有効期限は12月末までとなっております。応募〆切:10月30日(金)
プレゼント
喫茶去(きっさこ) かつて

岐阜県高山市上三之町92
TEL 0577-34-1511
営業時間 AM10:00~PM5:00 
定休日 水曜日

喫茶去(きっさこ) かつて

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コメント一覧

  • 高山ならではのカフェという感じ。オーナーのご夫妻もとても素敵です。

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  • 私も行ってみたいです!まち歩きをした後に、ゆっくり一服したい!

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  • 行ってみたい!紅葉の季節だし・・・

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  • マッチが並んでいるガラスケースのテーブルが素敵!うちにもほしいです。

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  • 昔のものが形をかえつつも後世に残っていく...すごく素敵なことですね。

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