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実録・わたしのキッチン体験談

投稿者:事務局

掲載日:2008年05月07日

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Vol.04 家族と過ごせる対面キッチン

 

リタイア後の生活を考え、夫婦2人でのんびり暮らせる家づくりを決意したKさん。奥様はそれまでの孤独なキッチンワークを改善すべく、ご主人や息子さんと時間や空間を共有できる対面式のキッチンづくりを目指しました。

今回は私が担当しました
宝角建築アトリエ 宝角 陽輔さん

今回和風住宅と言うことでしたが、いかにも昔ながらの和風ではなく少しデザイン的に現代風なアレンジを心掛けました。長いアプローチや坪庭等はどこか旅館をイメージさせる空間にできたと思いますし、大きなデッキも少し無駄に思える部分を有効的に住宅に取り入れることができたのではないかと思います。

 第1回 木の優しさにホッとする家 (H19/4/2更新)

目指したのは、夫婦がのんびり暮らせる家。

昨年11月に入居して4ヶ月になります。子供も既に社会人ですし、私たち夫婦の最後の家になるので、必要な生活空間だけに絞った家、夫婦がホッとでき、のんびり暮らしていける家がつくりたかったんです。信頼できる建築家さんに出会え、予想以上に住み心地のいい家ができて大満足しています。
1階は吹抜けのあるLDK、和室、水廻り。寝室は2階です。1階は階段を中心に家の中をぐるっと回れるようになっていて、リビングからも直接お風呂や洗面室に行けます。将来のことを考えて火を使わないオール電化にしましたし、車椅子にお世話になることも考えてトイレや洗面・脱衣室、浴室は介助者も一緒に入れるようにゆったりとした空間を確保しています。ですから、私たちは「この家はセカンドライフのための家よね」って言っているんですよ。

木の温もりに包まれた住空間。

私は最初、家屋は木のイメージで、内装や食器棚は白いイメージを描いていたんですよ。でも、担当した工務店さんが国産の良質な木材をいっぱい持っていらっしゃったので、キッチンを含め、床も壁もすべて木にしました。クロス仕上げにしたのは、唯一2階の壁だけ。そのおかげで木の自然な色や風合いが感じられる優しい家になりました。
木ってもっと固いかなと思いましたが、意外にソフトなんですね。主人も「気持ちがいい」と言って、床暖房の入ったリビングの床にゴロッと横になっています。私も暖かい季節になったら、念願だったウッドデッキにテーブルを持ち出して食事を楽しもうと思っています。

キッチンからの見た吹抜けのあるLDK
キッチンからの見た吹抜けのあるLDK

お風呂や洗面室への動線もスムーズ

お風呂や洗面室への動線もスムーズ

念願だったウッドデッキ

念願だったウッドデッキ

 担当者から一言

いい意味でお客様を裏切りたかったです。お客様が考える機能や住みやすさだけではなく、そこにはしっかりとしたデザインがあって、親戚やお友達が来た時に「素敵」と言われるようにしたかったのです。

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 第2回 こだわりのキッチンプラン(H19/4/9更新)

孤立キッチンから家族が共有するキッチンへ。

 キッチンは対面式でリビング・ダイニングと一体となっています。前の家は窓に面してキッチンがあって後ろを向くと食卓がある、いわゆるダイニング・キッチンでリビングとは別部屋でしたから料理中や後片付けの時は私一人が孤立していました。それで新しい家では家族みんなが空間や時間を共有するようなキッチンにしたかったんです。
このキッチンに立つとダイニングや吹抜けのリビング、その向こうに庭やウッドデッキが見えて開放的ですし、動線も玄関や浴室、2階へと、とてもスムーズです。私は今は専業主婦ですが、去年までずっと仕事を続けていたので家のことがあまりできず、特に後片付けが苦手でした。でも、この家に移ってからは家事も片付けも毎日キチッとやっているので家族も驚いています。それだけ動きやすく片付けやすい家なんでしょうね。

キッチンに希望したこと

私がキッチンに希望した点は主に次の4つです。
1)家族が共有できる、LDK一体空間のキッチンであること。
2)動線がスムーズであること。
3)2人でキッチンに立ってもゆとりをもって動けること。
4)調理スペースが広いこと。
キッチンの位置は建築家さんが考えてくださいました。特に我が家では主人や息子もキッチンを使うので、2人で作業してもゆとりをもって動けるようにキッチンと背面の食器棚の間を広くしていただきました。調理スペースもできるだけ広くしたかったので、中央の作業スペースが大きくなるように、メーカーさんに言ってシンクを一番端に寄せていただきました。

ゆとりをもって動けるキッチンスペース
ゆとりをもって動けるキッチンスペース

作業スペースを大きくするために端に寄せたシンク
作業スペースを大きくするために端に寄せたシンク

 担当者から一言

キッチンは位置が全てでした。方法はいろいろありましたが、この家の立地の最大の魅力は北と南にあるお庭です。そこを塞ぐことなく機能的に使えてかつ明るいキッチンにするよう計画しました。

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 第3回 快適なキッチンワークのために(H19/4/16更新)

自分スタイルの快適さを実現するキッチン設備。

オープンハウスを見に行ったり、自分なりに勉強したりして、快適で使いやすい設備を選びました。特にテレビとエアコンは非常に気に入っています。

●IHクッキングヒーター
これから歳をとっていくことを考え、安心・安全のためにIHにしました。ガスの頃は五徳のコゲ付きをゴシゴシ擦っていたので、CMでやっている「サッとひと拭き」の快感はたまりませんね。魚がおいしく焼けるのも気に入っています。
●レンジフード
IH対応でお手入れの簡単なタイプにしました。換気扇の掃除は主人が引き受けてくれていますが、まだ1回しか掃除していません。やはりIHですからあまり汚れないのがいいですね。
●食器洗い乾燥機
以前から据え置きタイプを使っていてその良さは知っていましたが、サイズが小さかったこととスペースを取るのが難点でした。今はビルトインでスッキリ。タイマーをセットして割安な夜間料金の時間帯で洗っています。
●テレビ
オープンハウスを見に行った時、キッチンに小型液晶テレビが置いてあって「ぜひ我が家にも!」と取り入れました。お料理や片付けをしている時、家族がテレビを見ているのに私だけが蚊帳の外になるのはイヤですから。朝は時計代わりに画面をダイニング側に向け、家族を見送って1人になるとキッチン側に向け、テレビを見ながら片付けなどをしています。
●エアコン
これもオープンハウスで「いいな」と思ったものの1つです。キッチンにエアコンを付ければ暑い夏のお料理も快適になり、ダイニングも冷えて一石二鳥です。
●床暖房
冬の寒さ対策としてキッチン床暖房。もちろん、リビング・ダイニングにも採用しています。

「サッとひと拭き」のIHクッキングヒーター
「サッとひと拭き」のIHクッキングヒーター

主人が掃除担当の換気扇

主人が掃除担当の換気扇

テレビを見ながらお料理

テレビを見ながらお料理

キッチンに設置したエアコン
キッチンに設置したエアコン

 担当者から一言

建築に携わるといつものことですが、フードやIHヒーターはショールームに行って実際に見ていただきます。掃除の仕方やメンテナンスについても、設計の段階で理解を深めてもらうことが非常に大事だと思います。ちなみにテレビを含め家電もお客様と一緒に選びに行きました。私としてはそこまで頼っていただいたことが非常にうれしかったです。

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 第4回 収納力たっぷりのキッチン収納(H19/4/23更新)

使いやすさで選んだオール可動棚の収納。

キッチンの壁側収納は家具屋さんで購入しました。この収納はユニットを組み合わせて造るタイプのもので、私はすべてのユニットを開き戸という選択にして中の棚を可動式にしました。引き出し式も便利なのでしょうが、私は収納下手なので使いこなせません。可動棚なら大きなものも仕舞えますし、自分で好きなように棚を移動できますから。
キッチン前のカウンター収納は建築家さんの提案で工務店さんに造り付けていただきました。ダイニング側から手元が隠せますし、配膳にも便利。カウンター下には薬箱、爪切り、携帯電話の充電器など雑多な小物を収納しています。ちなみにカウンターは一枚板なんですよ。ダイニングテーブルも工務店さんを訪ねた時に気に入った一枚板があったので、ちょうどいい大きさに切ってテーブルにしつらえていただきましたし、切り取った残りの板も座卓にして和室で使っています。

暮らしの使い勝手を高めるアイデア収納庫。

キッチンの奥にはウォークイン式の収納庫があります。これは建築家さんが考えてくださった空間で、大きなキッチン用品をはじめ、様々な道具の収納やゴミの分別保管スペースにしています。収納棚は主人の手作りなんですよ。生活していくにはどうしても雑多な生活用品が要りますから、こういう空間があるととても重宝します。壁には外の郵便受けとつながった取り出し口が設けてあって、玄関まで行かなくても新聞や郵便物が受け取れるようになっています。表札を照らす電球も、壁に設けた小さな扉を開けるだけで家に居ながら取り替えることができるように工夫されているんですよ。

使いやすさで選んだオール可動棚の収納
使いやすさで選んだオール可動棚の収納

一枚板で造ったダイニングテーブル

一枚板で造ったダイニングテーブル

ウォークイン式の収納庫

ウォークイン式の収納庫

 担当者から一言

壁面収納はお付き合いのある家具屋さんのところでセミオーダーで作っていただきました。これもお客様にも一緒に細かなところまで選んでいただきました。またこの収納庫は大変便利で、雑多なものをそのまま入れておくこともでき、郵便ポストもこの中にあるので新聞や郵便物を取りに玄関先まで行かなくても済む訳です。

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 第5回 オール電化の節約術(H19/5/2更新)

安くなった光熱費。毎日の節電も楽しみに!

 エコキュートを使用したオール電化のこの家は、電気とプロパンガスを使っていた前の家に比べてかなり光熱費が安くなりました。去年の3月に仕事を辞めた私は、私の収入がなくなる分、それまで大雑把だった家計をしっかり見るようになりました。それで一昨年まで遡って調べてみたところ、以前に比べて、同じ12月でも光熱費が安いんです。これに気をよくして節電に励んだら、さらに料金がグングン下がってきました。この先、主人が定年を迎えたら、今よりももっと節約していかなければなりません。灯油やガスなどの請求書が複数来ますとわかりにくいですが、オール電化なら料金が1本化され分かりやすく、家計の節約に大きく役立っています。

家族にも広がった節約モードの生活習慣。

 夕飯の用意は電気代が割安になる5時過ぎから始める。洗濯機や食器洗い乾燥機はタイマーをかけてまとめて夜にする。電気ポットも夜間は切っておく。トイレの便座もフタをして熱が逃げないようにする等々、いろいろと工夫しています。その結果が数字になって表われるので家族も節電に関心を持つようになり、今では主人も息子も「消してなかったぞ」って、お互いに消し忘れを指摘しあうまでになったんですよ。この家は前の家に比べて気密性が高く、床暖房で十分暖かくなりますし、今年は特に暖冬でしたから暖房費もかなり安く済みました。

食器洗い乾燥機

食器洗い乾燥機

光熱費を安くしたエコキュートのリモコン

光熱費を安くしたエコキュートのリモコン

床暖房だけで十分暖かく、暖房費の節約に
床暖房だけで十分暖かく、暖房費の節約に

 担当者から一言

オール電化のニーズは多いです。やはりランニングコストのメリットが一番かと思います。使い方次第ではよりお得感が出るようで、他のお客さんにもオール電化を選ばれる方は非常に多いです。

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 第6回 後悔しない家づくりのために(H19/5/8更新)

気に入った建築家さんに出会うまで。

この家は、株式会社リブネットの設計コンペで気に入った建築家さんと、入札で選んだ工務店さんに建てていただきました。そもそものきっかけは「愛・地球博」だったんですよ。万博で環境や身体に優しい家づくりをしている住宅メーカーを知り、その住宅メーカーさんの話の中で建築業者を紹介しているリブネットという名前が出てきたので興味を持ちました。そのリブネットさんに話をすると、私たちが気に入るまで建築家さんを紹介してくださって、最終的にはこの家の建築家さんともう1人の方との設計コンペで決めました。主人は玄関まわりの提案が気に入り、私は希望していた広いウッドデッキを叶えるプランだったことが決め手になり、お互い理由は違いますが意見が一致してスムーズに決めることができたんですよ。

信頼できる建築家さんにお願いできて本当に良かった。

家づくりのために最初に読んだ本に、いい家づくりのためには、建築家・工務店・施主がトライアングルになって、3者相互でチェック機能が働くようにするべきというような内容が書いてあったんです。でも、建築家さんにお願いすると費用がかなりかかるのではないかと心配でした。たまたま勤め先の近くにその本の執筆者が住んでおられたので、費用についてお話を聞きに伺ったんです。実際に家づくりをしてみると、その執筆者がおっしゃったように決して高くありませんし、それ以上の価値があることがわかりました。
私たち施主はいろいろと要望を出しますが、素人ですから、工務店さんが「それはできない」と言えば、「あ、そうですか」で終わってしまいます。でも、プロである建築家さんが入れば、「こうしたら」と違う方法を見つけて工務店さんに指示できます。そういう所が代え難いメリットですし、何よりもまず、施主が望む快適な家を提案してくださいます。私たち夫婦は、信頼できる建築家さんにこの家をお願いできて大正解だったと実感しています。

 担当者から一言

いい建築家というのは人それぞれです。私が心掛けているのはディスカッションです。家の設計だけではなく休日の過ごし方や趣味、その他の世間話の中からお客様のスタイルを感じ取ることを心掛けています。そうすると私自身がお客様の感覚に近づけるわけです。近くなればなるほど私の住みたい家が必然的にお客様の住みたい家になる訳ですし、打ち合わせもスムーズになり、結果いい家ができる。「信頼しよう」としてもらう訳ではなく「信頼したくなる」建築家になれればと思って接しています。

「Vol.4 家族と過ごせる対面キッチン」は、第6回で連載を完結しました。

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